王子様なんてキョーミナイシ





『出来たぁーー!!』



やっとプリントを制覇して、喜びの渦に浸っていた。



やったー!!いつもなら、二時間ぐらい掛かるのに、今日は進歩したなぁ!!


自分で自分を褒め称え、満足している私は、端から見たら変人かもしれない。





「でも嬉しいんだからしょうがないんだもんっ!!」






勝手に自分で拗ねて…と、一人劇を繰り返す内に、玄関から、ドアの開く音がした。






「ただいまぁ」


お母さんの声が聞こえて、私はすぐさま一人劇を止めた。







プリン!プリン!





私は、半分スキップ状態で、二階の自分の部屋から、玄関へと向かった。



その時間、約一秒。


もしかしたら、私は、プリン依存症かもしれない。




…っな訳ないか!
< 32 / 46 >

この作品をシェア

pagetop