王子様なんてキョーミナイシ
『出来たぁーー!!』
やっとプリントを制覇して、喜びの渦に浸っていた。
やったー!!いつもなら、二時間ぐらい掛かるのに、今日は進歩したなぁ!!
自分で自分を褒め称え、満足している私は、端から見たら変人かもしれない。
「でも嬉しいんだからしょうがないんだもんっ!!」
勝手に自分で拗ねて…と、一人劇を繰り返す内に、玄関から、ドアの開く音がした。
「ただいまぁ」
お母さんの声が聞こえて、私はすぐさま一人劇を止めた。
プリン!プリン!
私は、半分スキップ状態で、二階の自分の部屋から、玄関へと向かった。
その時間、約一秒。
もしかしたら、私は、プリン依存症かもしれない。
…っな訳ないか!