王子様なんてキョーミナイシ
元の日常
パジャマに着替えて、明日の用意を済ました私は、ベッドに潜り込み、夢の中へと吸い込まれた。
「蘭ー!起きなさい!」
「はぁい」
お母さんに起こされて、眠たい目を擦り、何とか起きる。
制服に着替える途中、立ったまま寝そうになったけど、何とか我慢した。
いつも通りの時間に、家を出た。
よし!今日もいつも通りの時間!
今日なら、朝、荒木に会うこともないし。って事は、殺される事も無いし!
という事は、今日もチョコプリンを食べられる…という事!!
ポジティブ思考な私は、いい方に考え、今日も幸せだーーと心の中で叫んだ。
「おはようございます」
近所のおばちゃんやおじちゃんに挨拶をしながら、ゆっくり自転車を漕ぐ。
そういえば、昨日、美理のお見舞い行けなかったな…。
昨日メールしといたけど、返信は無かった。
そりゃそうだけど…。心配だ。