王子様なんてキョーミナイシ
告白
月曜日。
土・日曜日は麻菜と遊んだりして、今日は足が痛い。
自転車で走り回ったから、麻菜も多分筋肉痛だと思う。
カフェで、チョコプリン五個も食べたから、足の痛みは、あの幸せには勝てないだろう。
学校に、着いて教室に入ると、今日も美理が居なかった。
「季節性のインフルエンザらしいよ。多分、この前居なかったのは、病院にでも行ってたんじゃない?」
私が、美理の席の机をじーと見つめている事に気づいたのか、麻菜が、そう教えてくれた。
一次限目が終わった後、また、雪ちゃんが、顔を真っ青にして、私の所にやって来た。
「どしたの?」
雪ちゃんが、何も喋らずに、ドアの方に指を差した。
「あ…。荒木。」