王子様なんてキョーミナイシ
「私には何の得も無いじゃん。それに、あんたの都合で私に迷惑掛けないでくれる?」
荒木は、困った顔をする所か、ニヤリと笑った。
「この3日間、お前の家計調べた。」
は?
「確か、お前は、あの国民的アイドル、白井全の隠し子。そして、お前は、五歳の時に捨てられた。」
「は?!それがどうし「みんなに言いふらすよ。テレビの前で。」
「どういう意味?」
「だから、荒木企業の有名さ知ってんしょ?テレビ出て、お前の事言ったら、どうなると思う?」
腕を組んで、私を上から見下げている荒木。
むかついた…けど、私は何も言いかえせなかった。