王子様なんてキョーミナイシ





「私には何の得も無いじゃん。それに、あんたの都合で私に迷惑掛けないでくれる?」





荒木は、困った顔をする所か、ニヤリと笑った。





「この3日間、お前の家計調べた。」




は?



「確か、お前は、あの国民的アイドル、白井全の隠し子。そして、お前は、五歳の時に捨てられた。」





「は?!それがどうし「みんなに言いふらすよ。テレビの前で。」




「どういう意味?」




「だから、荒木企業の有名さ知ってんしょ?テレビ出て、お前の事言ったら、どうなると思う?」



腕を組んで、私を上から見下げている荒木。




むかついた…けど、私は何も言いかえせなかった。
< 44 / 46 >

この作品をシェア

pagetop