王子様なんてキョーミナイシ
「じゃぁ行ってきまーす」
薄くメイクをし、髪をセットした後、ある程度時間が近づいてきたなぁ…と頭の中で考えながら、玄関へと向かう。
ん…?時計見ずに大丈夫なの?って?
大丈夫。私の頭時計は正確だ。
でも、時計を玄関に掛けてあるから、嫌でも、一応目に入る。
今日も、チラっと見た。。
は?
一瞬、私の動きが止まった。
「きゃー!!遅刻しちゃうよぉっ!」
何と、正確な筈の私の頭時計は、今日は狂っていたらしい。
もう、遅刻になってもおかしくない時間だった。