王子様なんてキョーミナイシ
足音を無くして、そーと近寄る。
え?何でソーと近寄るのかって?
決まってるじゃない!!不審者だったらどうするのよ!!
馬鹿な私は、自分でも呆れる位の考えをし、少しずつ女子の固まりに近づいて行った。
「うわっ。」
さっきは、遠くからだったからよく解らなかったけど、近づいてみると、ものすごい迫力がある。
明らかにギャルって子の固まり。
見る限り、女女女…って当たり前か。
取り敢えず、黄色い悲鳴が煩くて、耳が痛い。
私が、思わず耳を塞いだ時だった。