青空の約束
―放課後―


あたしは、寺本くんと帰る約束をしていたから一緒に帰っていた。

学校の近くのファーストフード店で、喋っていた。

すると、寺本くんはいきなり真顔になって
「正直、夏帆は持てるから心配だよ。離れていきそうで。」

「あたし、ぜんぜん持ててないよ??」
「鈍感。まあ、あまり変な男には近づかないでね。」
あたし、敏感なほうなんだけどな…


「帰ろうか。」

駅までいろいろな話をしていたら、すぐに駅についてしまった。

「ありがとね。寺本くん。」

「おう。気をつけてな。」

駅に入ろうとしたら、寺本くんに名前を呼ばれて
振り返ったら唇にやわらかいものが当たった。

しばらく考えて、それが何か分かったとき
一気に恥ずかしさが増して、顔を真っ赤にしていたら

「かわいい!!じゃあな。」
と言って寺本くんは帰っていった。

これが人生初のキスだった。


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