不良男にご用心


「じゃぁ、バイバイ。」




「・・・・。」




金髪が手を振ってきたけど無視。

だって、なんか振り返すのやだし。



そして、そのまま金髪はどんどん私から離れていく。




「・・・・。」




「え?」




展望台の入り口まで行くと金髪は急に立ち止まって振り向いた。




「またね、陽。」




振り向いたと思ったらすごく優しい微笑みでそう言うもんだから私は不覚にもときめいてしまった。


・・・少しだけね。




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