卒業まで




「じゃぁ...契約書にサインして貰おうかなっ」



「契約書?んなもん必要ねーよ」



「ある!!! 今すぐサインしてー」



「仕方がねぇな、契約書貸せ」




私は 自分の人差し指を唇に当てる



本当は恥ずかしいけど、初めての彼氏には こうするって決めてた




大きく息を吸って 決めてた台詞を言う






    「"ココ"」





啓が ニヤーッと笑う... 何か 本格的に恥ずかくなってきた




「んー? やけに積極的ですね 由香さん」




「いッ,いいのー!! 私の唇を一番最初に"ふさいだ"



からには、責任重いわよッ!!!」






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