卒業まで
「アノ子可愛いよな、啓!!」
「可愛い可愛い、この学校で一番可愛いんじゃね?」
ヤダ...嘘....
「じゃぁ、江沢さんは.... 香川さんの隣に座ってね」
「ハイ!!」
え、隣?
私は 顔を伏せた。
少し沙耶の顔が見えた。沙耶は どうしようも無いと言った顔をしていた。
「ヨロシクネ、香川サン!!!」
英語っぽいなまり?が可愛い。
「あ...うん」
やば
私、もう嫉妬しちゃってる。
「香川サン、得意科目は?彼氏いる?」
机に着くなり 質問攻めのマリン。あれ、マリンって呼んでた。
「えーーっと...得意科目は家庭科で..あ、勉強と運動あんまり
得意じゃ無いです...彼氏は...いないです」
顔が見れない。可愛すぎて嫉妬してしまうから。
「フぅーン...じゃぁ、好きな人はいる?」
積極的ガール・マリン。
もしマリンが啓を好きなら 一瞬で奪われるんじゃないか。
「好きな人かぁ、そういうマリンはいるの?」
「あたし?あたしはね...」