卒業まで






 「では、これで朝会を終了します」



校長の長い話が終わった。



でも 本当の事言うと、まともに聞いている人なんていない...だろう。



マリンなんて、携帯を打っている。有り得ない位夢中だ。



  あ、隣のクラスの子が携帯を没収された。



みんな、校舎に向かって歩き出す。冬の風が体に当たって凍えるようだ。




 「ねぇ、由香ッ!!」



背の順で並んだので 後ろから身長の高い沙耶が走ってきた。



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