卒業まで





 そこには




 痛々しい姿の坂本先生が居た




 美人で モデルにも成れそうだったその顔は



 傷が生々しく残り まだ血が止まらない、と言った様子



 細くて長い足は 鉄パイプの下敷きに成り



 折れてしまって包帯に巻かれている



 でも 運動神経も良かった先生は



 咄嗟に身を守って 成るべく身体に鉄パイプが当たらないように



 したのだろう



 看護婦さん曰く、マリンの母親よりも 傷が相当マシらしい



 
 


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