【完】スマイリー☆症候群
syndrome2
掴め真相最強捜査団☆椿side
2月の、とある快晴の日。
長いようで短かった、ドタバタ修学旅行は無事に終わりを告げ、今やあれから2週間が経とうとしていた――……。
「皆、席につけー、出席とるぞー」
チャイムが鳴ると共に教室に現れた、白取先生。
今は所謂、ショートホームルームの時間だ。
そして先生は、いつものように生徒の出席を確認するため、クラス全員の名前が記載された名簿をパラリと開く。
これは、至って普通の光景。
……しかし、そこで事件は起きた。
数名の名前を呼び終えた後、ある1人の生徒の順が来たところで、ぴたりと返事が止んだのだ。