【完】スマイリー☆症候群
「笑佳ー!」
それを断固決意した私は、早速このことを話すため、席に着いていた笑佳に声を掛けた。
「どうしたの、椿ちゃん」
「あのさ、放課後私と一緒に清水ん家行かない?」
「え?」
「ほら、アイツ今日珍しく休んでるでしょ? だから、お見舞いにでも行こうかなって」
私はじっと、笑佳の大きな瞳を見つめる。
「うん、いいよ」
サラっと、にこやかに返ってきた答えは、私の望み通りの言葉で。
「ありがとう! じゃあ、決まりね」
私は安堵の笑みを浮かべた。