【完】スマイリー☆症候群



「断る!」


教室中に響き渡るその声に、クラス中が視線を集わす。


「え……どうして? あんた達、親友じゃなかったの?」

「親友だ。だが……」


亮介は朗らかな表情をすると、ゆっくり空を仰いだ。


「「だが?」」


ぐいっと体を寄せて、笑佳と私は亮介に詰め寄る。

それから、真っ直ぐ瞳を向けた。


「俺は、呪われたくないんだ!」


……はあーーーっ!?

呪われたくない? 何言ってんの、コイツ。

暫くの沈黙を破り、私達を唖然とさせたのは、紛れも無く亮介の突拍子もない発言だった。

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