【完】スマイリー☆症候群
「あのさ、それどういう意味?」
「清水、今日休んでいただろう」
「あ、うん……?」
そうだけど、それと呪いに何の接点があんの?
「不可解なんだ。清水が学校を休むということが!」
まさか、亮介も自分と同じ事を思ってたなんて知らなかった私の身体は、少しビクリと反応する。
「だから、普通では考えられない“清水は何故休んだのか”と言う不可思議な疑問の結論が、必然的にあいつが“何者かによって呪われた”ということになるのだ!」
悪気はないと思うけど、休んだ理由が“何者かによって呪われた”にされてる清水の気持ちも考えてあげて、亮介!
「君達には申し訳ないが、そう言うことだ」
「悪いけど、意味わからない」
「何故だ!? 清水をも休みにさせる凶悪な呪いに、もしも感染してしまったら、命が危ういかもしれんのだぞ! 君も行くのはやめた方が身のためだ」
「あ、はは……」
何一つ揺るぎないその瞳に、私はただただ苦笑いを浮かべることしか出来なかった。