【完】スマイリー☆症候群
「まあ……ともかく、今日の放課後3人で清水の家に行くわよ!」
私は勢いよくそう言い放つも、亮介はまだ何か不服そうに私を見下ろした。
ったく、亮介の奴……!
よし! これはもう、“あの方法”しかないわね。
「亮介ー? あんた、私達が清水の家に行く本当の理由、知らないでしょう?」
わざとニヤリと笑みを見せ、私は亮介をチラリと眺める。
「うっ……本当の理由とは、何だ」
「ちょっとこっち来て」
思い通り、私の話に興味を持ち始めたであろう亮介。
ニヤリと微笑した私は、辺りを警戒するかのように辺りを見回しながら、彼を招く。
「これは、Sランクのミッションよ」
低く私がそう呟いた瞬間、前には目の色を変えた亮介がいた。