【完】スマイリー☆症候群



「犬塚。そのミッションの概要……俺にも詳しく話してくれ」


真剣な眼差しで、こっちをしっかり見る亮介。

そんな亮介の様子にほんの少し罪悪感がわいたけれど、でもそれ以上に、今の私の決意は固かったんだ。


「そうねぇ。単刀直入に言うと、“ホシの欠席理由を探る”ってのが、今回のミッションの狙いよ」


私は凛とした表情の亮介に向かって、スラスラと流れを話す。


「ホシって……」


苦笑いで私を見る笑佳に、「警察みたいで格好いいでしょ?」とニッコリ微笑んだ。

そして私は、再び説明を開始した。

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