【完】スマイリー☆症候群



「……それは、危険なウイルス、はたまた、あんたの言う凶悪な呪いかもしれない……。その正体を、私達で暴くのよ!」


私が話し終えると、亮介はゴクリと唾を飲み込んだ。

その様子から伺える、緊張感。

その時私が覗いた亮介の目は、力強くて……熱かった。


「そのミッション、受けて立つ!」


1ミリもブレない、鋭い視線。

ただ一点を見つめたまま動じないその瞳は、まるで亮介の思いの強さが映し出されているようだった。

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