【完】スマイリー☆症候群

切々切願白鳥恋物語☆笑佳side




澄みきった空の下。

私達は、何とも言えないほど楽しくて平和な毎日を送っていた。


「皆、おっはよー!」


元気に挨拶をしながら教室に入ってきたのは、あの騒動以降、すっかり明るさを取り戻した清水くん。

そんな彼とふと目があって、咄嗟に私は小さく微笑んだ。

すると清水くんは、私と椿ちゃんの溜まり場に急いで駆けてくる。


「宮永、犬塚、聞いてくれよ。実は俺、すっげースキャンダル掴んじゃったんだ」

「スキャンダル?」

「何、それ」


口許に手をやって小声で話す清水くんの言葉に、私達は少し顔をしかめる。


「俺も最近、たまたま知ったことなんだけどさ――」


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