【完】スマイリー☆症候群



「で、どこにする?」


私達は廊下に立たされているとは言え、計画をしなきゃいけないということは変わらないことで。

私は白鳥から配られた京都の名所一覧表を見ながら、彼等に問い掛ける。


「俺はどこでも良いぞ」

「俺はやっぱり、そりゃあ……」


清水のニヤついた顔付きと、さっきまでの会話から考えて、奴の行きたい場所くらい簡単に検討がつく。


「……舞妓さん、でしょ?」

「勿論!」

「ったく……」


清水……あんた、ほんっと女好きなんだから。


「私も、舞妓さん見てみたいな」


え……?
< 17 / 314 >

この作品をシェア

pagetop