【完】スマイリー☆症候群
「で、どこにする?」
私達は廊下に立たされているとは言え、計画をしなきゃいけないということは変わらないことで。
私は白鳥から配られた京都の名所一覧表を見ながら、彼等に問い掛ける。
「俺はどこでも良いぞ」
「俺はやっぱり、そりゃあ……」
清水のニヤついた顔付きと、さっきまでの会話から考えて、奴の行きたい場所くらい簡単に検討がつく。
「……舞妓さん、でしょ?」
「勿論!」
「ったく……」
清水……あんた、ほんっと女好きなんだから。
「私も、舞妓さん見てみたいな」
え……?