【完】スマイリー☆症候群
「清水くんの話、すごく怖いよ」
大きな瞳に涙を滲ませながら、宮永が言う。
「本当マジなあの顔、やめてほしいわよ」
「ねー」
なんて、女子共は身体を寄せながら口を揃え、震えた声で俺に向かって文句を投げつけてくる。
「だってさ、怪談なんだからしょうがねぇじゃん」
「まあ……それはそうかもね」
犬塚は納得したのか、コクリと首を縦に振り呟いた。
――え? 今、俺達が何をやってるかって?
それは勿論、アレに決まってる。
男子4人、女子4人。計8人。只今真冬の怪談中!