【完】スマイリー☆症候群
「ああ、そう言われてみればあったな、そんな行事。すっかり忘れていた」
「何ぃ! お前……それでも男として恥ずかしくないのか!? この日を忘れるなど、この世で最も恥ずべき行為だぞ!」
「む……何故だ? 何故貴様等男共は、この時期になるとこんなにも浮かれる。俺には全く意味がわからん」
俺は清水の凄まじい熱気に圧倒される。
何故か猛烈に熱く語る清水に、一切同意を示せない俺は、一体何故そんなに盛り上がっているのかを奴に尋ねた。
「コホン。だから、その……あれだよ、あれ。ほら!」
「ほら、と言われてもな」
俺は眉間に皺を寄せる。