【完】スマイリー☆症候群
「あのさ……植木。さっきから何、人のことじろじろ見てんだよ?」
頭をかきながら、困ったように言う清水。
「すまない、清水……」
なんとなく、謝っておいた方が良さそうな雰囲気だったので、俺は取り敢えず謝罪の言葉を述べておいた。
しかし、俺はまだ清水が何をどう気に入らなかったのか、さっぱりわからん。
「あ、そうだ! コレ……」
ズボンのポケットをあさり始めた清水は、やがて、そこから何か袋のような物を取り出してみせた。