【完】スマイリー☆症候群
「あのさ、コレ。宮永こういうの好きかなって思ってよ。買ってきたんだ」
奴は照れ臭そうに頭を掻いてそう言うと、宮永へその袋をそっと差し出す。
「えっ……清水くん?」
彼女は少し驚いた表情を見せながらも、どこか嬉しそうに笑う。
ほんのりと、桃色に色付いた彼女の頬。
それから彼女は控えめに手を伸ばし、その袋に手をかけた。
「……ありがとう! 開けて良い?」
「お、おう!」
清水の了解を得、ガサガサと袋を広げる宮永。
何を渡したんだ?
それに、どうして今プレゼントなんて……。
何かわからないが、その袋の中身が気になって仕方がない。