【完】スマイリー☆症候群
「わぁ……! 可愛い」
彼女の手の中で光る彼からの贈り物は、キラキラとまばゆい輝きを放つ。
苺のネックレス。
早速彼女の首元で煌めくそれは、何一つくすみなく輝いていた。
「本当にありがとね、清水くん」
「べ、別にいいって」
そう呟く清水は、すこしばかり恥ずかしそうに微笑む。
「……にしてもさ清水、私達にはないのー? ね、亮介」
「ああ、そうだな。清水、お前はそんな酷い奴だったのか?」
そう言われてみれば、おかしいぞ。何故俺と犬塚にはプレゼントがないんだ!