【完】スマイリー☆症候群
「……あははー……」
俺達の指摘に、清水は苦笑いを浮かべている。
おまけに、目も泳いでやがる。
「……っごめん!」
突然、奴はパンッと手を合わせ大声を出した。
そんな清水に、俺は少し悲しい気がして、
「俺達は親友ではなかったのか、清水!」
奴の眼を真っ直ぐ捉え、俺は卑屈に叫んだ。
「いやー。別にそういう訳じゃ……」
……ああ、わかったぞ。
わかったぞ清水!
「清水、たった今お前の真意が読めた。……これは、俺と犬塚に対する新手のいじめだろう!」
「はい!?」
「はいはい。亮介? それ、全く違うから」
「……?」
呆れたように俺の肩を叩く犬塚。
まさか、俺の推理が間違っているとでも言うのか?