A VIRUS WARS
第1章・悲しみの序章
ウイルスの恐怖
「やっべ。打ち合わせに遅刻する」
いつも通り慌てて家を飛び出す俺、東海遼。
今日は俺がキャスターを努めているニュースだ。
しかも、週一にある、俺の受け持つコーナーの日だ。
このコーナーは国内や海外で起きた大きなニュースを取り上げ、俺なりの言葉で視聴者に理解してもらおうというコーナーだ。
視聴者に理解してもらうには、それなりの打ち合わせ、リハーサルを積まなければならない。
だからこそ遅刻するわけにはいかない。