A VIRUS WARS
朝になった。
俺、光ちゃんの笑顔見てたら寝ちゃったんだ。
携帯を見ると新着メールが2件届いてた。
遼くんと駿くんからだった。
内容はもちろんウイルス事件のことだった。
2人とも心配してメールくれたんだ。
俺も送らないと、と思い返信メールを送信した。
だが、送ることが出来ない。
「どうして、ここ圏外じゃないのに。」
もしかして、2人はもう生きていないか、ゾンビになっているか。
言い方に考えようとしてもどうしても悪いことしか浮かんで来ない。
その時だった。
すごい勢いで部屋のドアの向こう側から誰かが叩いている。
俺は何の疑いもなくドアを開けた。
「うるさいな。母ちゃん。
そんな叩かなくてももう起きてる…。って父ちゃん?」
俺の前に現れたのは母ちゃんではなく父ちゃんだった。
「どうしたの。父ちゃん。父ちゃんが起こしにくるなんて珍しいよね。」
父ちゃんは何もしゃべらずこっちを見ている。
「父ちゃん?」
様子がおかしい。
…………。
血がついてる。
やべぇ感染してるのか。
でも感染しているのならなんで襲って来ない。