A VIRUS WARS
ちょうどこの高校時代に俺はモデルでデビューし、自分でも驚くぐらいすぐに売れた。
そのせいか、急に女子にもてるようになった。
「真鍋くんだ」
「かっこいいよね」
「本当、彼氏にしたい」
そんな黄色い歓声が女子とすれ違うたびに聞こえるくらいだった。
「駿すげーな。女子からの視線」
「うん。なんか恥ずかしいよね」
「……………調子乗ってんじゃねーよ」
「なんか言った?史弥?」
「別に何も言ってねぇよ。まあ駿はかっこいいから当然だよな」
「史弥の方がもてるじゃん」
「そんなことねぇよ」
このときの史弥はなんかおかしかった。
あの呟きに気付いておけばよかったとも思う。
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