A VIRUS WARS




嘘だろう…。

どうして。




和は唖然としている。



「ねぇ遼ちゃん。

新型ウイルスって何?

俺、仕事忙しくて全然ニュース見てなかったから知らないんだけど…。


やばいの?

そのウイルス。」



確かに知らないのも無理はない。


和は仕事が忙しいし、このウイルスについて報道したのは俺のあのコーナーだけだった。



「落ち着いて聞けよ。」



そういって俺は和に説明した。


自分でも驚くくらい冷静だった。


まだ俺はウイルスの存在を信じていなかったのかもしれない。



「…

それって…

かなりやばくね。」



和は一瞬で顔つきを変えた。


俺はいつも冷静な和が慌てはじめたことにウイルスの存在を実感しだした。



「ああ。

しかも、今吐いた客はさっきニュースに出ていた写真の男だ。」



「逃げよう。

遼ちゃん。

本気でやべぇよ。」



確かに逃げなければ、そう思い急いで店を出た。



110番し、警察に連絡した。




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