笑顔だけじゃ物足りないから
それで、俺らは高校2年生の夏ぐらいまではふざけ半分やったけど、高校2年の文化祭で気持ちが変わり始めた。
俺らは、文化祭で初めて大勢の前で漫才をした。
いままでは、特定の友達とかにしか見せてへんかった。
その文化祭では、意外にもウケが良く、たくさんの人達が笑ってくれた。
それで俺達は人を笑わせる本当の喜びを知った。
「なぁ!祐樹!!漫才、これから先……、将来にも続けていかへんっ?!」
「んっ、当たり前やろ!絶対売れよなっ。」
それから、俺らは本格的にお笑いの道を目指しだした。
そやけど、やっぱ思ってたより『お笑い』ってものは、簡単やなかった。