伝えたい。君に。
部活の時間。
あたしは一応男バスのマネージャー。部員は19人。何故か我が校では男バスの奴等がモテると言う伝統がある。(笑
「走りこみ終わったらシュート練だから頑張って!」
マネージャーも楽ではない。
先に終わった輝がシュート練習をしてる。
…かっこいい…。
次々にシュートが入って行く。
いつの間にかあんなにうまくなったんだ…。
「憂ーちゃんっ☆」
後ろから声をかけられた。
松橋先輩たちがあたしの肩に手を回す。
あたしは何故か先輩たちに好かれている。
あたしは軽やかにその手を避けた。
「輝ばっかり見ないで、俺たちもみてよっ」
顔が赤くなる。
「みっ、見てませんっ…」
嘘。めっちゃ見てました。
「顔が赤くなっちゃって☆よっし、俺たちも憂ちゃんに見られるようにシュート練習しようぜ!」
…そういう問題じゃないんですけど。
松橋先輩は、あたしのほっぺたにキスしてゴール前に行った。
…なっ、なんなんだよ。
あたしは心の中で松橋先輩を殴った。
輝がいつの間にか隣にいた。
「シャドーボクシングっすか」
…ちゃうわい!
あたしは輝を叩く。
「いって!」
輝もあたしを叩く。
いつの間にか叩き合い。
輝と顔が近い。
あたしはドキドキした。
…何?この感じ…。
今までドキドキなんかしなかったのに…。
あたしは輝から離れる。
輝があたしを不思議そうな目でみた。
…何かあたし…。
変…。
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