Short STORY……w/z LOVER
LUV2 Zephyr w/z Iseluna
言えるわけがない。言う必要もないだろう。だって言葉なんかよりもいつも勝手に体が先走る。



逃げられたって、ぶん殴られたって、そんなん関係ねぇもん。


他の女みたいに乱暴に扱っちゃいけない。 あいつは大事な宝石だから。絶対に傷付けないように……。壊れてしまわないように……。


言葉には出さなくてもお前の気持ちはすぐわかる。いきなり殴ってきたり、顔が赤くなったり、恥ずかしがって抱き締めてきたり。俺と同じで絶対に口には出さない。あまりにも単純だけどこれは言葉よりも確かなお前の気持ち。言葉にしなくても充分すぎるお前の気持ち。


容赦なく俺を狂わせる女神は、時に女神ではなく魔女に見えてしまう。それはあまりにも美しく、そして哀しげだった。


俺にはお前の哀しみを消す事は出来ないけれど、哀しみより大きな幸せと喜びなら与えられる。


少しずつでいい。もっと近くへ来てくれないか?そうすればお前の抱える大きな荷物、俺が一緒に持ってやる。どっかに置いてこうなんてバカな事は考えるな。それは俺とお前が一生背負っていくものだ。


今日も
明日も
これから先も
それは変わらず続いていく。
素直じゃない俺のI LOVE YOUの伝え方。



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