last・story
4−最後のかけ
「綾!お守り持った?」

「玄関出る前に右回りした?」




「・・・」

ついに受験日を迎えた


あたしは返答できないってほど緊張してるって言うのに・・


「お弁当、カツ丼にしたけどいいわよね?」



・・・。

「いってきます」

「行ってらっしゃい!!ファイトー綾っ!」


空を見上げた


今、祐もこの空の下にいて、あたしと同じく緊張しているだろう。




そんな事を思っただけで、不安が一気に消えた



今まで一生懸命、勉強をしてきたんだ‥

大丈夫。

絶対やれる


< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop