一方通行ラヴ
「一緒に帰ろうッ」
俺の前まできてひなはにぱっと笑った
「…今日バイト入った」
自分から誘ったくせに
急にバイトがはいってしまった
悪いって思った
「…そっかぁ…」
悪かったって言おうと思った
また今度帰ろうなんて
馬鹿な言葉がでかかった
「ひ…「そっかッじゃあまた今度ねッ
バイト頑張ってねッ!!」
出掛かった言葉がまた奥のほうに戻り、つまった
もうひなの後ろ姿しか見えなくなっていた
「…はや」
俺は馬鹿か