ネモ的、SFファンタジー短編集

「エルシャンクも一緒なら怖くないモンねぇ~。」


 にゃ~。


 とは、口にしてみるものの、やっぱり猫一匹だけのお供じゃ正直寂しい。


 かといって、こんな怪しげな場所。


 キラやアルクや海人に言っても、答えてはくれないだろうなぁ~・・・。


 いや、答えてくれるかもしれないけど、それだとなんだかつまらない。


「さてさて、何が出るかなぁ~。」


 ワザと声を出しながら恐る恐る階段を下がっていく。


 電球は要所要所についているから、とりあえず、足元に躓くことは無い。


 とは言え、やっぱり怖いものは怖い。


 引き返せばいいのかもしれないが、子供の好奇心がそれに勝てるはずもない。


「鬼かな~蛇かなぁ~・・・できれば、謎のロボットとか隠れていると、秘密基地みたいでカッコイイよねぇ~。」


 冗談のつもりだった。


 まさか、そんなことがあるはず無いと思っていた。


 しかし・・・・・・・。


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