ネモ的、SFファンタジー短編集
「それだけを伝えるために、ワザワザココに・・・?」
「悪いかよ?仕方ないだろう?お前は部下でワタシは主人なんだからさ。」
「・・・・・お人よしですね。」
「うるせぇ。」
そういう、死神さんの顔は真っ赤だった。
でも・・・。
「ありがとうございます。」
不意に、言葉に出た。
「気にするな。これも主人の役目。500年たっても、不幸そうな顔をしているお前が悪い。」
「すいません。」
そんな言葉しか出なかった。
「分かればよろしい、元気も出たようだしな・・・まぁ・・・達者で生きろや。」
それだけを口にしてココから立ち去ろうとする死神ミク。
まったく・・・殺しに来たんじゃなかったのかよ・・・・?