ネモ的、SFファンタジー短編集

「死神・・・いや、ミク様。」


 あえて前世の名前で声をかける。


「うん?」


「最後に、歌を歌ってもらえませんか?」


 あのときみたいに・・・。


 また、あの日みたいに・・・。歌を・・・。


「言わなかった?私はもう『うたびと』としての力は残ってないのだよ・・・。」


 だけど・・・。


 それでも・・・


「でも・・・歌は歌えるでしょ?声が出るなら・・・。」


 だから、聞いてみたい。


 あなたの歌を・・・・。


 かつて、俺たちの村すべてを救ってくれたあの歌を・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだな・・・だったら、昔からワタシの十八番である『飛べガ●ダム』を・・・。」


「字が違う!」


 っていうか、ラストのいいシーンで、ボケかますな!!


「・・・・・分かったよ。でぁ。」


 コホンと一息咳払い。


 そして・・・・・。


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