ネモ的、SFファンタジー短編集
それは、本当に透き通るような美しい声。
あの時と何一つ変わらない、声はそのままに透き通るような声だけが響いた。
ありがとう・・・・ミク様・・・。
ただ・・・ただ・・・そんな言葉が、出た。
望みを言えば、キリがない。
現状で満足できるほど、達観もできない。
不満を言い、報われないと嘆き、功を得たいと願う。
それが、俺・・・・。
だけど、そんな俺に対して彼女は歌ってくれた。
・・・・・・幸あれ・・・・と。