ネモ的、SFファンタジー短編集

「だったら、断る?」


 キラの提案。


 確かに、それが一番妥当だろう。


 それができれば、苦労に越したことは無い。


 しかし・・・・・・・・・・・・・・。


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


 海人とアルクはお互いに目をあわす。


 その表情はお互いに、渋い顔。


 ・・・できることなら、かかわりたくない・・・・。


 二人の表情がそれを物語っていた。


「?」


 何の様子か分からないキラはそんな二人の顔を見て、キョトンと顔を傾けるだけだ。


 そうだよな・・・ここに来て半年のお前が、リンババァの恐ろしさを知ってるわけが無いよな・・・。


「はぁ~。」


 先にため息をついたのは、海人のほう。


「まぁ、とりあえず行って来い。朗報期待しているから・・・。」


 アルクのコノ言葉は、少々イヤミが混じっていたが、半分以上は同情から来ている言葉だというのは分かった。


「はぁ~。」


 しかし、それを聞いて、海人はまた大きくため息をつくのであった・・・。


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