ネモ的、SFファンタジー短編集
「冗談でしょ?・・・細菌兵器なんて・・・・」
キラの瞳孔は開きっぱなしだ。
当たり前だ、できることなら自分だってこんな話、冗談で終わって欲しい。
「そうであって欲しいけどね・・・。」
やれやれと、アルクはため息をつく。
「どちらにしても、猫をつかめて見なければわからんやろうな・・・。」
それが、見解だった。
実際に猫を捕まえ、血液を調べてみる。
一番困難で、だけど、それが唯一の方法だった。
「・・・・・・・・・できるの?」
キラの質問。
「わからん・・・。けど・・・。」
だけど・・・
それでも・・・・・・。
「今週の獅子座はスペシャルラッキーウィークらしいで。」
それが答えだった。
「・・・・・って海人、お前自分の誕生日知らないだろう!」
アルクのツッコミ。
とりあえず、無視することにした。
「でも、どうしてそんな大事な猫が逃げ出してしまったのかしら?」
キラの質問。
そんなの・・・・。
「「そりゃ・・・・・・猫やから(だから)なぁ・・・・・」」
それに対して海人とアルクは、同時に大きくため息をつくのであった。
つづく。