あ い た く
恋色マーガレット
「ありがとうございました」
イエロー系で纏めたコロンとした花束を渡すと微笑む女性
「またお越し下さい」
嬉しそうに花の香りを楽しむ
お客様に嬉しさを感じながら会釈をして送り出す
この町に来て始めたバイトはお花屋さん
花が好きだってだけで始めたけれど、お客様が喜んだ顔をして帰っていってくれると
こちらまで嬉しくなってしまう
「ちょっと休憩したらどうだい?」
それにココの店長の人柄に惹かれて続けている様なもの
「この間もらった大福があるんだ
食べるといいよ」
何も分らない私を快く雇ってくれて
今では"お母さん"のように思っている