あ い た く
くすくす笑いながら小さな体を腕に抱いた
あたしの初めて出来た家族
キジトラの子猫 むぎ
茶色が麦茶みたいだったから"むぎ"
「今日、むぎのご飯とかベッドとか届くからね~」
小さな額に頬ずりをした
―――ピーンポーン-――
その時まるで見計らったように家のチャイムが鳴る
「きっとむぎの荷物だね」
"みぃ"と鳴くむぎを「待っててね」とベッドの上に降ろした
「はーい、今出ま~す」
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