あ い た く



眉を下げた流生さんが大きな荷物を抱えてやってきた



差出人を見ると田舎の母からだった



「あと、はい」



そういって目の前に差し出されたのは

よく見かける白いビニール



中身を覗くと猫用のおもちゃがたくさん入っていた



「むぎちゃんにお土産です」


「わぁ、むぎ喜びます」


「むぎちゃんは?」




よほどむぎに会いたかったのか流生さんがあたしの後ろを覗く様に体を傾ける




「今、ベッドで寝てますけど

コレ見せたら飛び起きるんじゃないかな」



クスクス笑みを零しながら答える


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