あ い た く



むぎの診察を終えた時にはすでに22時を回っていた



「さて、どうしよ…」



獣医さんのところを出て立ち止まった



タクシーで帰ろうかな?



まだ終電は出てはいないけれど、むぎを連れているから電車には乗りにくい



それに自分の格好を見ると慌てて出てきたのもあってルームウェアだった



「タクシー乗せてくれるかな?」


取り敢えず大通りまで出て行こうと足を進めた時、ポケットに入れた携帯が鳴った



「誰だろ?」


携帯の画面には見知らぬ番号




< 40 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop