あ い た く


「はい?」



少し警戒しながらも通話ボタンを押す



『もしもし?よかった出てくれて』


携帯越しに聞こえたのはあたしも知っている声



「え?流生さんですか?」


『そう、今どこ?』


「今、獣医さんのところを出たところです」


『ホント?じゃ近くに駐車場のあるコンビニあるでしょ?』



そう言われて近くにあるコンビニを思い出す



「あ、大通りのところのコンビニですよね?」


『そこそこ、10分後ぐらいに付くからコンビニで待ってて』


「え?あ―――」



"どうして?"と聞く前に切られてしまった携帯




「返事してなかったけど、行かないと悪いよね」



流生さんに言われたコンビニはここから歩いて5分ぐらい


きっと流生さんが到着するまでには着くだろうなと考えながら足を進めた


< 41 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop