あ い た く



「早かったかな?」


コンビニに着いてからあたりを見回しても流生さんの姿はない


「それともココじゃなかったのかな?」




外から店内を覗く


むぎが居るので店内には入れない



少し不安になった時だった




―――プップッ―――



一台の車が入ってきながらクラクションを鳴らす



え?まさか?


そう思っていると駐車した黒のセダンから出てきたのは流生さんだった



「結依ちゃんこっち」



助手席を指しながら笑顔を向ける



もう仕事を終えたのか流生さんは仕事着ではなく私服を着ていた



いつもの雰囲気とは違う流生さんをまじまじと見てしまう


< 42 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop