あ い た く



カーキ色のシャツに黒いジーンズ
仕事中にも増して、胸元や手首などにシルバーのアクセサリーが鈍く光る



はっきり言ってカッコイイ…
大人の男の魅力が増していた




「結依ちゃん?」



なかなか車に乗り込まないあたしに流生さんが不思議そうに首を傾げた



「あ、はい」


慌てて流生さんが開けている助手席に体を滑り込ませる



「どうかした?」


運転席に戻った流生さんがおかしそうに笑う



「いや、なんか仕事中と雰囲気違いますよね」



なんだか流生さんを見る事が出来なくて、膝の上で眠る"むぎ"を撫でながら言葉を零す



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