あ い た く
何も言えないあたしを尻目にどんどんと言葉を続ける
「無垢で白くて…かわいい」
「……」
ただ顔を赤くするしか出来ない
「けど…」
信号で止まった瞬間、流生さんの大きな手があたしの髪の毛に触れた
骨張った指先に絡める
ミントグリーンの瞳が対向車のライトを浴びて妖しく輝く
「自分の手で穢したくなる」
―――ドクン―――
胸に熱い鼓動が響く
頭の中では警報が鳴っている
この人はアブナイ
ハマったら抜け出せないと――――